失敗しない税理士の選び方とポイントを解説!
本日は「税理士目線」でお伝えする、「税理士の選び方のポイント」についてご紹介させて頂きます。
これから開業(創業)や会社設立の予定があったり、現在個人事業主で法人成りを検討している場合、税理士との顧問契約を検討されるかと思います。
ただ、顧問契約となると毎月費用が掛かる為、出来るだけ納得した上で、契約後も経営の助けになるような税理士を選びたい所ではないでしょうか。
そこで今回の記事では、
・顧問税理士を雇いたいけど、どうやって選べば良いの?
・これから長い付き合いになるから税理士選びで失敗したくない
・業者や知人からオススメされる税理士は何となく信用できない
など不安に感じている方へ向けて、「税理士選びのポイント」についてまとめてみました。
このページで分かる事
今後付き合いが長くなる顧問税理士、選ぶ基準だけでなく各ポイントに対する対応策についても合わせてご紹介させて頂きます。
「税理士選び 確認するポイント 」をまとめたチェックシートも無料でダウンロード可能なので、是非ご利用頂ければと思います。
どこでも書かれている事なので、「相性に関しては分ってるよ…」と言う方も多いかもしれませんので、もう少し具体的にこの「相性」についての確認ポイントをお伝えさせて頂きます。
まず会ってみるのは大前提として、第一印象と見た目に関してチェックしてみて下さい。
実際に会ってみると、「見た目は清潔感あるけど何となく違和感が…」と言う場合もあるかと思います。
会ってみて第一印象や見た目で「あれっ…?」とか、「何かあんまり好きじゃないな…」と思った場合は相性が悪い可能性があります。
初めて会う人としゃべってみて、「何か会話が噛み合わないな…」と思う事はありませんか?
これは具体的に言うと、話し方と言う単純な事だけでなく、話すスピードやお互いが会話しあうテンポなど、噛み合わない理由がいくつかあるからです。
これを見極めるポイントとしては、「自分が気を使わなくても場が成立するかどうか?」が一つの判断基準になります。
税理士を選ぶ際には、「相談しやすさ」が非常に重要なポイントになります。
この話しのリズムやスピードが合わないと、経営に関して何かあった際に気軽に相談出来ないので、ここは注意深く見て行きたい所ですね。
見た目と似ている部分がありますが、自分の年齢とあまりに離れている場合は、そもそも日常会話すら噛み合わない可能性もあります。
税理士と経営者と言う関係上、仕事だけの付き合いに思いますが、だからと言って「たまにしか合わないし、そこまで気にする必要はないか…」と適当に選んでしまうと後悔するかもしれません。
出来ればある程度年齢が近く、家族構成や出身地、共通の趣味や話題などが一つでもある方が、人と人との長い付き合いだと考えた時、ベストな選択になるかも知れません。
上記の通り、「相性」と言っても様々な要素があり、それぞれ注意深く見て行く事をオススメします。税理士である私自身も正直「何となく合わないな…」なんて思う事もありますので(笑)
個人事業主、経営者と言っても様々な業種があり、同じ業種であっても営業形態などによっては大きく異なる事もあります。
ここで「税理士選びのポイント」になるのは簡単に分けて3つ。
「現在の取引先」、「得意分野」、「受け持っている業種の割合」です。
まず最初、税理士との面談の際に詳しい仕事内容なども伝える事になるかと思います。
その際に確認したいのが「現在の取引先に自分と同業種がいるか?」と言う点です。
ある程度自身の業種や仕事内容を伝えた上で、税理士に「私と同じ様な仕事をしている経営者や個人事業主とは、現在契約されていますか?」と聞いてみて下さい。
現在進行形で契約されているようなら、業種に関しての専門的な知識もある程度は持っているはずです。
大きな税理士事務所などは、数名の税理士が在籍し、それぞれが得意な業種や分野を持っているケースも少なくありません。
特に業界に詳しい業種や、得意な分野があるか?も面談の際に一度確認してみて下さい。
現在の契約先で「どのような業種が多いか?」を一度聞いてみるのも良いかもしれません。
個人の税理士事務所であれば、満遍なくいろんな業種の方と契約している可能性はありますが、紹介などから契約するケースが多い業界なので、業種が偏っている可能性もあります。
あまりに取引経験がなく、現在も契約していない業種の場合は、辞めておいた方が良いかもしれませんし、偏っている業種に近いなら、積極的に検討しても良いかと思います。
2021年現在では、コロナウイルスの影響もあり、WEBカメラを使ったオンラインミーティングやWEB会議が頻繁に行われています。
実際に契約すると考えた時、自分自身が良く利用するコミュニケーションツールに対応してくれる方が、長い付き合いになる事を考えると便利です。
現在良く使われるコミュニケーションツールとしては…
など、様々なものがあります。
このあたりも最初にチェックしておくと、後々困る事は少なくなるはずです。
またこちらも「税理士選びの重要なポイント」になりますが、やはり「レスポンスの早さ」は事前に確認しておきたい所です。
面談の時に好印象で話しやすく、相談しやすいと思って契約したものの、人気がある税理士でレスポンスが遅くてストレスが溜まると言うケースもあります。
面倒かも知れませんが、一言「何かあった時連絡した際は、どれぐらいで返信、対応してもらえますか?」と確認しておくのがオススメです。
税理士事務所と言っても、個人が一人でやりながら、事務処理だけを社員やパート、アルバイトに任せている所もあれば、多数の税理士が所属する法人企業もあります。
「どちらが良いか?」と言う話しではなく、確認したいポイントとして、大きい税理士事務所であれば
・面談してくれる人と担当税理士は一緒か?
・全ての業務を担当税理士が受け持ってくれるのか?
などを詳しく確認しておくのは重要で、個人事務所であれば、
・レスポンスの早さは大丈夫か?
・顧問契約数が多すぎてパンク状態じゃないか?
は、選ぶ上で確認しておきたい所です。
大きくて有名な税理士法人だと安心して任せられる気もしますが、担当者によって対応に大きな差があったり、大手だから細かいサポートや柔軟な対応が出来ない可能性もあります。
費用面もそうですが、こういった事務所規模についても税理士を選ぶポイントとして抑えておく事をオススメします。
税理士と契約する際にかかる費用としては、大きく分けて
・「月次顧問料」、「申告料」 、 「記帳代行料」 、 「その他手数料」
などがあります。
税理士事務所によって、多少の呼称の違いや、どこまでが業務に含まれるか?が変わってきますので、契約時にかかる費用に関してもチェックしておきましょう。
当事務所の場合は「料金について」のページにて、分かりやすい様に費用を開示していますが、中には詳しい料金についてホームページ上で公開していない所もあります。
また、費用に関するトラブルとして
・最初の面談時に聞いていなかった費用を取られる
・申告料、税務調査時の立会い料が別だと聞いてなかった
・毎月の訪問が費用に入っていないと知らなかった
等があるので、この辺りをしっかりと確認しておきたい所です。
税理士事務所によっては、紹介をメインに契約している所もあり、ホームページすら公開していない所もあります。
やはり税理士を選ぶ上では、事前にホームページから費用も確認しておきましょう。
費用感(相場)が全く分からないと言う方は、「料金について」(←※クリックするとページに飛びます)ページを参考にして貰えればと思います。
月額の顧問料金が高いと毎月訪問してくれる様な気もしますが、実際はそうではありません。
最初の契約時に「どれぐらいの頻度で訪問してくれるか?」も確認しておく必要があります。
中には「そんなに経理も複雑じゃないし、年に1回だけの方が良い」と言う人もいるかも知れませんが、その場合は顧問契約よりも
自身で青色申告用のソフトなどをパソコンに入れて、申告のみ税理士に頼む
と言う方法を取れば、あえて契約する必要はありません。(※もちろん手間はかかりますが…)
ですので、事前に
・訪問頻度、訪問時の対応範囲、経営相談は可能か?
などは、顧問契約をする前に確認しておきたい所です。
特に、開業後は運転資金を上手く回す事が難しいので、「資金調達」などが必要になりそうであれば、こういった相談も可能か?を聞いておきましょう。
やはり税理士と契約する理由としては「面倒な処理を頼みたい」、「節税したい」と言う人がほとんどではないでしょうか。
良い税理士を選ぶポイントとして、この「節税に関する知識」と言うのは非常に重要です。
特に業種によってもそれぞれ「節税対策」は変わってくるので、自分の業種や業界での節税の知識があるか?も、出来れば最初の面談で確認しておきましょう。
確認ポイントとしては「同じ業種での節税事例」や、現在契約している「同業種の節税効果」などについて聞いてみると、税理士選びの重要な判断材料になるかもしれません。
当事務所でも「事務所紹介」のページで税理士歴を掲載していますし、実際に契約している「お客様の声」もページで公開していますが、こういった経歴や実績を確認するのも見極めるポイントとしてはオススメです。
少しでも良い税理士を見つけて頂くために、今回ご紹介した内容をPDFファイルでまとめて無料でプレゼントしております。
PDFファイルを開くと以下の様なシートを印刷する事が可能です。
A4だと少し大きくて、面談時に使えないと思われる方は、縮小コピーして手帳に忍ばせるか、折り曲げて1項目ずつチェックすれば良いかと思います。
※税理士選びのポイントチェックシートはコチラから↓
税理士選びのポイントに関してはご紹介させて頂きましたので、ここからは「良くある失敗例」もご紹介させて頂きます。
顧問契約となると、経営を続ける以上はずっと費用がかかりますし、顧問税理士とも長い付き合いになります。
最初に気軽に契約してしまった結果、徐々に不満が募って「安くて優秀な税理士に乗り換えたい」と考える人も少なくありません。
そうならない様にも、良くある失敗例を参考に、同じ様にならない様に充分に注意したい所です。
周りの経営者や個人事業主の方にも確認してもらえると分かりますが、「どうやって税理士を探したか?」と聞くと、「紹介してもらった」と言う人が多いかと思います。
自分で探すとなると、今現在はインターネットから簡単にホームページをチェックできますが、以前は
・ホームページを持っていない税理士が多い
・インターネット環境が整っていなかった
と言う理由から、友人や知人、経営者仲間や銀行から紹介してもらったと言う人がかなり多いはずです。
紹介してもらうのは「全く知らない人」ではないので、何となくの事前情報を得る事が出来ますし、紹介してくれる人の信用度に依存する為、「この人の紹介なら…」と安心して契約出来るのはメリットです。
しかし、紹介と言う事で深く調べないで契約してしまうケースも多く、契約してから
・レスポンスが遅い
・対応が杜撰
・料金が他社より高い
等に気づく事もあります。
この「紹介してもらう」と言うのは悪い事ではないのですが、契約してから失敗に気づくケースも多いので、紹介してもらっても事前にしっかりとチェックしてから契約するのがオススメです。
税理士を選ぶ際には、最初に「相談」や「面談」をする事になるかと思います。
一度相談や面談の為に会うと、「他と比較したいのでもう少し検討します」と言いにくく、費用に関して説明を受けても「まあこんなものなのかな…」と深く考えずにそのまま契約してしまい失敗するケースも少なくありません。
普段から関わる事のない「税理士報酬」に関しては、相場観が分かりづらいかと思いますが、あとから「相場より報酬が高い」と分かっても解約しにくいので、
・最低でも2人以上の税理士と会って決める
・事前にホームぺージなどで相場や費用をリサーチしておく
と言う2点は注意して面談や相談に行かれる事をオススメします。
顧問税理士として契約すると、毎月の費用もかかりますし、申告時には更に大きな費用が必要となるので、費用面でも失敗しないように注意してくださいね。
前項で紹介した「税理士選びの失敗ケース」の事例として、「報酬料が相場より高い」と言う点をお伝えしましたが、それとは逆で「報酬が安すぎる」場合も注意が必要です。
税理士側からするともちろん契約する方をだます為に設定している訳ではありませんが、あまりに報酬が安すぎるのは「対応範囲」が狭い可能性もあります。
金額だけで税理士を選んでしまい、安いのは良いけど、
・ほとんど連絡がなく、月の費用だけが引き落とされる
・相談したいのに詳しい相談になると別料金が取られる
・節税に対してしっかりとアドバイスしてくれない
・決算申告に向けて、事前に対策案や方向性の提示がない
等、契約してから不満に思う方も沢山いるようです。
金額の安さだけで税理士を選んでしまうと、このような不満が募り、結果的に「高くてもしっかり対応してくれる税理士にしとけば良かった…」と後悔する事になります。
では、ここまでご紹介させて頂いた、「税理士選びのポイント」と「税理士選びの失敗事例」を元に、失敗しない為の選び方をまとめてご紹介させて頂きます。
私自身も一度契約するなら、しっかりと経営に関してのサポートをし、末永く健全経営に尽力したいと考えております。
今回ご紹介するポイントを元に、一度契約すれば会社が存続する限りお付き合いいただける様な、優秀な税理士を見つけてもらえればと思います。
ここまで紹介した内容を踏まえて、「何よりも重視したいポイント」としてお伝えさせて頂くと、やはり私個人的には「実際に会ってみての印象と相性」ではないかと思います。
例えば「費用面」に関しては、契約してからでも見直しや相談は出来ますし、「節税に関する知識」に関しても、税理士と経営者様が二人三脚で学んで行く事が可能です。
ただ、これらも「最初の印象 」 と「人としての相性 」 が悪ければ、何も改善、成長できずに不満ばかりが募る事となります。
やはり選び方として重視すべきは、実際に会ってみての印象と相性を第一に考えられることをオススメします。
とはいえ、いくら慎重に税理士を選んで顧問契約したとしても、100%信頼、満足できる税理士と言うのは正直いないかも知れません。
立場的な問題もありますし、事業としてお互いが関わっている限り、多少の不満点も出てくる可能性は十分にあります。
実際そうなった時に、「どこまで許せるか?」、「その不満点を差し引いても契約を続けて問題ない」と思える税理士と契約できるか?が非常に重要になるかと思います。
妥協して選ぶのは良くないですが、慎重になり過ぎて中々税理士が決まらず、本業が疎かになってしまっては本末転倒。
事前に「100%満足できる税理士はいない」と言うぐらいの気持ちでいる方が、後々楽になるかも知れません。
もちろん当事務所とご契約いただけるなら、100%ご満足いただける様に誠心誠意対応させて頂こうと思っております。
税理士と言う業種上、全国の経営者や個人事業主を支援する事は出来ません。
ですが、大阪府守口市の守口駅(※大阪メトロ谷町線)から直結する当事務所であれば、大阪にお住まいの方はもちろん、関西圏であれば対応させて頂けるところも多いかと思います。
当記事を最後までご覧頂けたのも何かのご縁かと思いますので、もしお近くにお住まいで「税理士選び」に迷われているなら、是非一度ご連絡頂ければと思います!
もちろん面談やご相談だけでも結構なので、お気軽に以下よりお申込み下さいね。